少しずつ、見えるミライ
わかっているのに、それでも朝陽がいい。
私は修ちゃんじゃなく、朝陽を選ぼうとしている。
だから、その気持ちに、もっと自信を持ちたい。
何があっても、朝陽のそばにいたいという覚悟に。
そう思ったら、母の顔が浮かんだ。
しっかり者の母が、あんなダメ夫をいつも庇っていたのは、どうしてなんだろう。
子供の頃の私は、そんなこと、知りたくもないと思っていた。
だけど、そこに、私の迷いに対するヒントがあるような気がして、今になってそれが知りたくなった。
「ねぇ、お母さんは、どうしてお父さんを見捨てなかったの?」
「あら、面白いこと、聞くのね。」
「だって、さっさと離婚すればいいのにって、子供の頃から、ずっと思ってたから。」
「あははは.....なるほど。そうよね。捨てられてもおかしくはないわね。」
「うん。なんで?」
「そうね、やっぱり好きだからかな。」
「それだけ? あんなひどいことされても、好きでいられる?」
「うん、もちろん。お母さんが好きって思うのと同じくらい、いや、もっとかな? お父さんもお母さんのこと、好きでいてくれるから、二人で一緒に頑張ろうって思えたのかな。」
「ふ~ん。」
って、あれ?
このセリフ、どっかで聞いたような.......
あっ、朝陽だ!!
確か、同じようなこと言ってたよね。
「商売がクルクル変わっちゃったのは、子供たちに申し訳なかったって思ってるよ。でもね、お母さん、お父さんの夢、叶えてあげたかったのよ。」
「え? 何なの、それ? 初耳だよ。」
「そう? 知らなかった?」
「うん。」
私は修ちゃんじゃなく、朝陽を選ぼうとしている。
だから、その気持ちに、もっと自信を持ちたい。
何があっても、朝陽のそばにいたいという覚悟に。
そう思ったら、母の顔が浮かんだ。
しっかり者の母が、あんなダメ夫をいつも庇っていたのは、どうしてなんだろう。
子供の頃の私は、そんなこと、知りたくもないと思っていた。
だけど、そこに、私の迷いに対するヒントがあるような気がして、今になってそれが知りたくなった。
「ねぇ、お母さんは、どうしてお父さんを見捨てなかったの?」
「あら、面白いこと、聞くのね。」
「だって、さっさと離婚すればいいのにって、子供の頃から、ずっと思ってたから。」
「あははは.....なるほど。そうよね。捨てられてもおかしくはないわね。」
「うん。なんで?」
「そうね、やっぱり好きだからかな。」
「それだけ? あんなひどいことされても、好きでいられる?」
「うん、もちろん。お母さんが好きって思うのと同じくらい、いや、もっとかな? お父さんもお母さんのこと、好きでいてくれるから、二人で一緒に頑張ろうって思えたのかな。」
「ふ~ん。」
って、あれ?
このセリフ、どっかで聞いたような.......
あっ、朝陽だ!!
確か、同じようなこと言ってたよね。
「商売がクルクル変わっちゃったのは、子供たちに申し訳なかったって思ってるよ。でもね、お母さん、お父さんの夢、叶えてあげたかったのよ。」
「え? 何なの、それ? 初耳だよ。」
「そう? 知らなかった?」
「うん。」