少しずつ、見えるミライ
いや、違うか。

明るく振る舞ってても、本当の中身がそうだから、こんな人生を歩む羽目になったんだっだ。



ウジウジして、すぐ卑屈になるのは私の悪い癖。

わかっていても、人は簡単には変われないらしい。

こんなんじゃ、いつまで経っても、私って、一人ぼっちなんだろうな.......



なんて、ヘコんでばかりもいられない。

それこそ、仕事に持ち込んじゃいけないハードな個人的理由のオンパレードになってしまう。



さぁ、午後も頑張ろう。

休憩を終え、気を取り直して、キラキラ男子の履歴書に再び目を通してみる。

あれ? そう言えば、彼って、なんで就職しなかったんだろう。

印象の良い子だし、それなりの大学も出てるんだから、まさかどこにも入れなかったってことはないよね?



私の方が舞い上がっちゃって、さっきはあんまり質問できなかったけど、聞いておけば良かったかな。

まぁ、でも、わざわざ自分から応募して来たんだから、ちゃんと働く気はあるはず。

何故だか妙に熱心に、うちで働きたいって言ってたし、亜美ちゃんの名前を出した以上、いい加減な態度を見せることもないだろう。



特に気にすることもないか。

次に会ったら、参考までに聞いてみようかな..........
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