タマシイノカケラ
力強い言葉。
「こっち見て。…俺を、見て」
でも、優しい言葉。
逆らえなかった。
ナオヤの言葉に、ナオヤ自身の魂が注がれていたから。
ゆっくりと、もう一度振り返る。
「俺の事、怖い?」
怯えた瞳と、まっすぐで、悲しい漆黒の瞳がぶつかる。
言葉にならず、首だけ横に振る。
──良かった。
彼の声の後に、私の背後で、ヒュン、と音がした。
ナオヤの顔に、極彩色の光が散りばめられた。
少し間を開けてから、心臓まで揺すられる程の轟音が響く。
「あ、…花火」
「こっち見て。…俺を、見て」
でも、優しい言葉。
逆らえなかった。
ナオヤの言葉に、ナオヤ自身の魂が注がれていたから。
ゆっくりと、もう一度振り返る。
「俺の事、怖い?」
怯えた瞳と、まっすぐで、悲しい漆黒の瞳がぶつかる。
言葉にならず、首だけ横に振る。
──良かった。
彼の声の後に、私の背後で、ヒュン、と音がした。
ナオヤの顔に、極彩色の光が散りばめられた。
少し間を開けてから、心臓まで揺すられる程の轟音が響く。
「あ、…花火」