むとうさん
でも,車について詳しくなるうちに,設計士の仕事がいつのまにか私の目標になっていた.

達也は白いSUVに乗っていた。遊び心もあって、人数乗れるSUVだ。

車に興味はあるけど、私がエンジンを作っていようがそこには興味を示さなかった。私の仕事の話をしても、興味ないのが伝わるので話さなかった。そもそも、彼の仕事の話もきかなかった。

彼は自分の仕事の話や、多くを語ってくれなかった。

彼はとても相槌が上手だ。話のテンポがいいから軽い言葉で褒めても、ひねくれた私も心地よいと感じてしまう。

そんな中身のない会話でも、好きだったからなんでもよかった
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