私、可愛いですけど何か?
“自分の事は大切にしなよな”
熱めのシャワーを浴びながら
先生の言葉が頭の中を掻き回してくる
あれからどうやって帰って来たのかも、今が何時かも分からないけど、鏡を見ると今にも窒息死してしまいそうな自分の顔がそこにはあった。
私はいつからこんな顔をしているの?
身体の角度を変えて背中の刺青を眺めてみる
何故だか、自分の全てをこの背中の竜が背負ってくれている様な気分だった
浴室を出て廊下を歩いていると、母の喘ぎ声が響いていた
うちに父親はいない。
また男を連れ込んでるのだろう
耳障りなので居場所のない私は性懲りもなく
街へナンパでもされに行く事にしようと
玄関で靴を履き替えて扉を開ける
飛び込んできた風景に驚いて、私は空を凝視してしまった
『うっそ…』
携帯を開くと時刻は【5:33】
こんな時間じゃナンパしてくる人なんて
いない。
色々考えてる内にこんなにも時間がたっていたなんて…
いったい昨日はどれだけ犯され続けたのだろう
宛もなく歩きだした私はいつの間にか通学路に合流していたので、学校へ行く事にした
まだ人のいない教室に入って自分の席に腰を下ろす