最も危険な  ルームシェア
「何か質問はある?」

滝野さんはシャツとジーンズで

ラフな格好をしていた。

私はまだスーツのままだった。

「今は特にありません。」

「これが契約書だ。あとでよく読んでからサインをしてくれればいい。それとスペアキーを預ける。」

手渡されたのはディンプルキーだった。

書類にはネットで見たものより細かな内容が書かれていた。

ここの所有者は滝野さんだった。

ということはルームシェアでなく

正確には間借りってことになる。

真ん中の部屋も誰かに貸すのだろうか。

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