チェンジ!
「‥‥本当に、ありがとう!
今回もこの前も、智也は私を助けてくれて。
さっきなんて本当に怖そうな人達が4人も居たのに‥‥
智也のおかげで逃げられたんだもんね。
俺の彼女だって言ってくれたことも、
手を引いて一緒に逃げてくれたことも、本当に嬉しかった!」
こんな風に改まって感謝されると‥‥
何だか照れくさくてくすぐったい。
俺は花火を見上げ、美保に目を合わせられないまま美保の話を聞いていた。
そして美保は、さらに続けて言った。
「最近ね‥‥。
智也の彼女になれたらなぁって
気づいたら私、何回も思ってたんだ。
一緒に居ると、すごく安心できるし楽しいし‥‥。
偶然だったけど今日こうして一緒に居られて、さっきの事もあって。
その気持ち、大きくなった気がする。」