花のような笑顔
あれから2年の月日が立った。

今日も俺は華のそばにいる。


2年の間、華の親友と華の親代わりだと言う男も毎日見舞いに来ては悲しい顔をして帰っていく。


狼『華、お前また痩せたな…。早く目を覚ましてくれ…。』


華を見つめながら話をかける。


狼『ごめんな。あの時俺がちゃんと説明していれば…。』


ずっとずっとあの時から後悔をしていた。
華を救えなかったことに…自分の甘さに。

ずっとそんなことを思ってこの2年間生きてきた。
感情を殺して、笑顔なんて華がこうなってしまってから一回も誰にも見せてはいない。
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