キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「千世子に触るな!」
葵くんが、それに気づき助けてくれる。
でも、葵くん血が…。
こんな大勢相手に、無茶だよ。
いくら葵くんが強くても、時間の問題だよ。
辺りを見れば、こちらを怪訝そうに見ている人たち。
携帯を触っている人もいる。
もし、警察を呼ばれたら、葵くんが…。
「葵くん!もうやめてっ!逃げよう!」
私は必死に葵くんを止めようとする。
どうにか葵くんを助けなくちゃ。
「葵くん!」
「バカ!来るなっ!」
葵くんが手を伸ばす。
その前に、不良の一人が私がいることに気づかず振り上げようとした拳が私にぶつかり、吹き飛ばされる。
そして、倒れる瞬間、地面で頭を打ち、そのまま意識を手放した。
「千世子!!!」
葵くんの、声が聞こえた気がした…。