キラキラ〜不良な君に恋してる〜
あたしは、気づけば葵のアパートに来ていた。
葵に会いたいからじゃない。
きっとここに来ているであろうちょこちゃんに会いたくて。
もしかしたら出かけているかも。
むしろ、今日は会う日じゃないのかも。
でも、ちょこちゃんの家なんて知らないあたしはここに来るしかなかったんだ。
チャイムを鳴らし、しばらくして扉が開く。
「…梨奈?お前、どうした」
「ちょこちゃん、いる?ね、いるのいないのどっち!」
「なに慌ててんだよ。落ち着けよ。いるけど」
よかった、いた。
私は葵を押しやって中にはいる。
葵は顔をしかめながらも、あたしのなすがまま。
こんな風に、人を受け入れられるようになったのも、ちょこちゃんのおかげだろう。
そう思うと、なんか悔しかった。
あたしには、そんな力ないのにって。
「ちょこちゃん!」
「あ、梨奈ちゃん。どうしたの?」
ちょこちゃんは、本を読んでいて。
彼氏の家に来て読書かよ、って思ったけど、ちょこちゃんらしいと思った。
葵も、文句なんてないんだろう。
むしろ、ちょこちゃんが読んでる姿を喜んで愛でているんだろう。
なんか、腹が立つ。