キラキラ〜不良な君に恋してる〜
違う。
あたしが悔しいのも、腹が立つのも、二人のせいじゃないんだ。
自分のせい。
今まで、ちゃんと恋愛をしてこなかった自分のせい。
あの女の人を見て、自分を見るとその差に愕然とした。
バチバチにあげたまつ毛にマスカラを重ね付けして。
濃いアイメイクに、茶色く傷んだ髪。
「ッ、うわあああんっ」
情けない。
なんでこんなに、悲しいんだあたし。
たった二回会っただけの人になんでこんなに振り回されてるんだ。
「梨奈ちゃん…?」
ちょこちゃんは混乱していて、抱きついた私の頭を優しく撫でてくれた。
後ろではなにやらゴソゴソ音がしていて、葵が気を聞かせてあたしに飲み物を作ってくれているであろう気配がした。
そんな風に、葵を変えていくちょこちゃんはすごい。
あたしは、誰かをそんな風に変えられない。
「あたし、ちょこちゃんになりたい」
「え?」
「悔しい~…っ!」
そんな叶わぬ夢を抱いて。
誰かを変えようとか、ちょこちゃんはそうしようとしてしているわけじゃない。
ちょこちゃんの存在が、優しさが、人を自然と変えていくんだ。
だから、あたしがそうなれるわけない。