キラキラ〜不良な君に恋してる〜



「そっか…」


落ち着いて、今日会ったことを話した。
葵はあたしに暖かいココアを用意してくれた。
ココアなんて、似合わないと言ったら、これはちょこちゃんのために買ったものだと自然と言われた。

なんか、見せつけられた気分。



「それで?」

「は?それでって…それだけだよ…」

「諦めちゃうの?」

「だって、あんなお似合いの彼女がいるんだ。かないっこないよ」




あたしが男だって、並んでたら迷うことなく向こうを選ぶ。
それくらい、わかりきった戦いなの。



「でも、彼女かどうかなんてわかんないよ」

「わかるよ。だって、お似合いだった」

「じゃあ、諦めるんだ。私は、諦めなかったよ。葵くんが他のとっても綺麗な人とキスしてるの見ても、諦めなかった」

「おい、その話忘れろ…」



思わぬ飛び火に葵が慌てる。
葵も忘れたい過去だろうに、ちょこちゃんはシレッとそう言い切った。




「せっかく、恋したのに諦めちゃうなんてもったいないよ」

「…恋なんて、するもんじゃないね」





こんなに悩むなら、しないほうがましだ。
でも、あいつの顔が頭から消えない。



< 266 / 275 >

この作品をシェア

pagetop