しろっぷ
 それを見ていた優香里は思わず口を隠しながら笑ってしまった。
「面白かったですか優香里さん?」
「ご、ごめんなさい正志さん」
「バーカ、優香里さんは正志のアホさに呆れているんだよ」
 ゆかりのその一言に優香里はまたも口を隠して笑い、正志も優香里に合わせて大笑い。
 だが、司だけはつまらなそうに一人いじけていて、子どもみたいに拗ねているのが見て取れる。
 と、突然ゆかりのスマートフォンが光り出し、表示には真紀の名前が。
 ごめんちょっと。
 ゆかりは一度店の外に出て、店から少し離れたところでスマートフォンの電話に出た。
「もしもし真紀?どうしたの何かあった?」
『・・・・・』
「真紀聞こえてる?もしもしーーー」
『・・・私、もうダメ』
「え?ダメ?」
『・・・・・』

 あ〜あ、この声のトーンから彼氏にフラれたな。
 この様子だと今日は朝まで飲まされそうだし、めんどくさいから切ろうか?
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