しろっぷ
 ガチャ。
 扉には鍵を掛けておらず、大きな荷物と悪戦苦闘しながら扉を開けると中に明かりはない。
 おじゃましま〜す。
 ゆかりは廊下の電気をつけ、真紀がいるであろう部屋に歩を進めた。
「あ、いた。お〜い真紀、電気もつけないで何してるの?」
 部屋の電気をつけたゆかり。
 と、真紀は体育座りをしながら泣き疲れていた様子で、ゆかりが電気をつけた瞬間また泣きついた。
「ゆかり聞いて聞いて〜!!彼、出張とか言っといて本当は違ったんだよ!!!!!」
「ま、真紀重い。とりあえず・・・落ち着いて」

 これはかなりの重症だな。
 プランCの酒を浴びるまで飲ませるアレなパターンに決定。

 ひとまず、ゆかりは真紀を落ち着かせ、荷物を置くと買ってきたお酒を開けた。
「ほら真紀、大好きなビールだよ。一緒に飲もう」
 本当は大のお酒好きのゆかり。
 貴人といた時に飲まなかったのは、飲むと大変なことになるからだった。
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