しろっぷ
「凄い〜。ストライクじゃん」
「た、たまたまだよたまたま」
 ゆかりに触発されたのか、司は俄然やる気を見せ、第二投目を投げた。
 パカァーン!!!
「ストライク!!」
 両手を挙げ、大きくガッツポーズを決めた司。
 くるっと振り向き、満面の笑顔を浮かべながら戻って来た。
「僕、凄いでしょう〜」
「・・・うん」
「あ、もしかしてびびっちゃった?」
 司からそれを聞いたゆかりはスイッチが入ったのか、立ち上がると慣れた手つきで球を拭き、床の状態を目視。
 そして、球を取ると先ほどとは打って変わって本格的なフォームになっていた。
 パカァーン!!!
 あっさりとストライクを取り、いつものようにくるっと司の方を見た。

 あっしまった。
 ついいつものみたいに投げちゃった。
 つーちゃん、引いてないかな・・・。

 しかし、思いとは裏腹に司の目はキラキラと輝いていて、ゆかりに近づいた。
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