しろっぷ
 司はそう言いながらゆかりの手を握り、ゆかりの心臓の鼓動は更に早くなっていた。

 今、抱きついたりしても合法的ってことになるってことだよね?
 ってゆかり、あなたはもう大人なんだよ?
 そんな甘いやつじゃなくって一線・・・じゃなくって越えたらダメ!!

 だが、ゆかりの身体は自然と司に近づき、距離的にどんどんと縮まっていく。
 ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ・・・。
 突然ゆかりのバックから謎の音が鳴り、ゆかりはその音で我に返ったのであった。
 何の音?
 ゆかりはバックからその音がする正体を探してみると、先ほど『しろっぷ」で購入したあの腕時計だった。
「それかっこいい〜。ゆかり姉、それどうしたの?」
「こ、これは・・・、買ったの・・・」
「へぇー。ほしいな〜、頂戴〜♪」
「で、でもこれはまさ・・・」
 と、ゆかりは急に口ごもる。
 何故なら、ゆかりは司が正志をよく思っていないのを思い出したからだ。
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