しろっぷ
 それから2分掛からないくらいで真紀はゆかりの新しいマンションの部屋までやって来た。
「おじゃまします」
「いらっしゃい」
「うわ〜中も広い。ねえ、うちと交換しよう!」
「それ、私が言っていたやつじゃん」
「ゆかりの専売特許だもんね〜♪それにしても、よくこんな部屋借りようと思ったね?」
「え!?ま、まあね」
「月にそんなに貰っていたんだ?」
「・・・それなりにね」
「本当〜?」

 うわ〜、真紀完全に疑っているよ。
 ここは知らん振りして、やり過ごさないと。

 ゆかりは目線を違う方向に向けるとその思いが通じたのか、真紀からはそれ以上の追求はなかった。
「それより正志君、留守だった」
「ああ。正志はおデートだって」
「おデート?何で『お』をつけるの?」
「相手がまあそんな感じの人だから」
「相手のこと知ってるの?」
「まあね。しかも正志、相手にデレデレしていたからね」
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