しろっぷ
 コップの水を一気に飲み干した正志。
 それでは足りないと感じたゆかりは、何も言わずに自分用に継いだ水を渡した。
 ゴクゴクゴクゴク。
 同じようにコップの中を飲み干し、ようやく落ち着いたのか、正志は後ろのソファーに身体を預けた。
「全く正志は」
「すみません先輩」
「あんなに汗をかいてまで急ぐ必要ないでしょう?」
「待たすわけには行かないと思って」
「そのせいで被害は甚大になっているんだけど?」
「す、すみません。今日は昨日のことも含めた礼として奢りますんで」
「おっ!?今日の私はよく食べちゃうぞ〜」
「あ、今日何かあったような・・・」
「なら財布は置いていってね」
「・・・いえ。お供します」
 すみません〜。
 ゆかりは近くにいた店員を呼び、店員は注文を入力する機械を持ってやって来た。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
 店員は二人に営業スマイルを浮かべたが、ゆかりはメニュー表に夢中。
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