しろっぷ
 急に開き直りを見せ始めた武彦。

 なんだこいつのこの態度は?
 アンタのせいでまたこっちが迷惑かけられているんだけど?

 武彦の清々しい顔も合わさって、ゆかりの不快感は増すばかり。
 しかし、ここで変に首を突っ込むことだけら避けたいと考えていた。
 そのため、ゆかりは自身の太ももをギュッとつねって怒りを堪える。
「もう橘さん、何で僕と真紀ちゃんが結婚することを言っちゃうんですか?優香里はああ見えて気が短いんですよ?」
「・・・はぁ」
「あ〜あ、優香里はルックスはいいんだよなルックスは。それ以外は本当並以下だけど」
 店の壁には『禁煙』と書かれており、どのテーブルを見ても灰皿がない。
 しかし、今日ここに始めて来た武彦はそんなこととはしらず、タバコに火をつけて吸い始めた。

 落ちつけ、落ちつけ・・・。
 このバカが言ってるのは私じゃない、私じゃあなくって優香里さんの方。
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