しろっぷ
「は、はい・・・」
「それにさっきから優香里、優香里って。私の名前もゆかりだ!!!」
「え!?」
「何度も偉そうに呼び捨てしやがって!!!!」
「そ、それは誤解で・・・」
「いいか?私と優香里さん、そして真紀に今後一切近づくな!!!!!」
 優香里の分まで代弁したゆかりは、これ以上武彦といると叩きそうになると思い、会計の紙を手に取った。

 ついキレちゃった・・・。
 この店、気に入っていたんだけどな。

 出禁になることを覚悟したゆかりは、ドキドキしながらオーナーがいるところへ。
「すみません・・・お会計」
「・・・いえ、結構です」
「え?」
「・・・見事でした」
 オーナーはゆかりの一喝に感銘を受けたらしく、優しく微笑んでいた。
「あ、ありがとう・・・ございます」
 いまいち事情が飲み込めていないゆかりは大きく一礼して、店を出た。


 爽快感とムカムカ感の両方を携えて近くのバス停まで歩いた。
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