しろっぷ
 5分も遅刻しちゃった。
 帰りのバスが日曜だから混んじゃってたからな。

 上手く言い訳を考えながら走って社長室まで行き、ドアをノック。
「失礼します」
 そこには頭を手で押さえた貴人がおり、その光景を目撃したゆかりは冷や汗をかいた。

 やっぱり5分の遅刻はマズかったか?
 でも急な呼び出しだし、仕方な・・・。アレ?

 社長室は書類がそこら辺に放置されているような状態で、かなり仕事が溜まっている。
「た、貴人さん・・・橘です」
「うん?ゆかりか!」
「は、はい」

 アレ?いつも時間にだけは厳しいのに・・・。
 よっぽど仕事が忙し・・・アレ?いつもしている時計してない。

 それに気づいたゆかりは、遅刻していることを貴人に悟られないよう、いつものコーヒー作りを始め、作ったそれを貴人のデスクへ。
「それでご用と言うのは・・・」
「最近仕事が予定どおりに終わらなくてな」
< 243 / 306 >

この作品をシェア

pagetop