しろっぷ
 が、真紀のしつこさには勝てないのか、簡単に振り払われた。
「で、何?もしかして、正志君が不倫を覚えた?」
「お、オレじゃなくって優香里さんの元旦那さんが・・・」
「正志!!もうその辺にしなさい!!」
 なりふり構ってられないゆかりの手は、再び正志と真紀を強い力で引き離そうと躍起。
 が、真紀はヒラリと横に避ける。
「元旦那が二股したの?」
「なるほどなるほど」
「ねえ?もうこの辺で終わろう?」
 ゆかりは何とか話を終わらせたかったが、真紀は聞こえないフリを。
「で、その人の名前は?」
「いや、もうこのへ・・・」
「お・な・ま・え・は?」
「・・・金守武彦です」
「あっ!その人、前に付き合っていた人じゃない」
「え?」
 正志は驚いた。
 だが、それ以上に驚いたのはゆかりで鳩が豆鉄砲を喰らったかのような顔になっている。
「真紀・・・」
「うん?」
「意味、わかっているよね?」
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