しろっぷ
 手紙を中を確認すると、中には殴り書きみたいな文字でゆかりを誹謗中傷する内容。
「・・・・・」
 予想外のことにゆかりは言葉も発することも忘れた。
「橘さん?どうかしました?」
 と、複数の同僚の後輩がゆかりの異変に気付いて近づいて来た。
「だ、大丈夫大丈夫」
「顔色悪いですよ」
 先ほどとは違う同僚がゆかりにそう言葉をかける。
「本当に大丈夫だから」
 作り笑いで返事を返したゆかりはその手紙をバックに押し込んだ。

 そうだ、貴人が待っているんだった。

 そのことを思い出してか、ゆかりはすぐにエレベーターに向かい、一気に一階へ。
 一階にエレベーターが着くと同時に外に目をやると、先に貴人の車が玄関前に。
 それを見つけたゆかりはエレベーターから貴人の車に向かって走り、そのまま滑りこむように車の中へ。
「すみません貴人さん」
「・・・まだ時間ではないぞ?」
「え?」
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