しろっぷ
「さすが近藤社長、頼もしい。ではこの件は契約成立でよろしいかしら?」
「はい」
 そう言うと貴人は書類にサインをし、ゆかりはようやくここから解放される思いからホッとひと息。
「近藤社長!」
「はい?」
「よろしければ、この後お食じ・・・」
「あ、いえ、あの・・・大変ありがたいお言葉ですが、私たちは次がありますんで!!!」
「そうでしたか?それならまた機会があれば」
「は、はい!」
 貴人は書類にサインをすると足早に挨拶をすませ、ゆかりとともに逃げるように社長室を後にしたのであった。
 その後、二人はエレベーターで一階まで降り、すぐさまビルを出て貴人の車が駐車してある駐車場近くにいた。
「ふぅー」
「あ〜あビックリした。女性ってわからないもんだな?」
「そ、そうですね」
「・・・ゆかりって何か運動していたのか?」
「私ですか?水泳とテニス・・・って、私はないですよ!!」
「そう・・・だよな」
「もう〜」
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