しろっぷ
 と、中田は武彦のスーツをすごい力で社長室の外へと引っ張りだした。
「おい、離せ!!僕にこん・・・」
「さっさと黙りやがれ・・・・・・・・・・・・でごさいます」
 中田の冷たい一言の後の笑顔に武彦は身体はビクッと反応し、それから強制排除で社長室を追い出された。
「大変お見苦しいところを見せて、失礼致しました」
「い、いえ大丈夫です」
 襟を正した平然とした表情を見せる貴人。
 しかし、内心は中田のアレのせいで、見えないところは尋常じゃないほどの汗が。
「ゆかりさんもごめんなさいね」
「いえ・・・私も大丈夫です。は、話の続きを」
「?」
 ゆかりも中田にビビってしまい、二人はとにかくこの打ち合わせが終わることだけを祈っていたのであった。
 その後、打ち合わせに大きな問題も起きぬまま淡々と進んで行き、何事もなく終了。
「まあこういう形でお願い致しますね」
「は、はい。社員一同頑張らせていただきます」
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