しろっぷ
 だが、ダメージは絶大で喫茶店に流れるクラシックの音も今は不協和音に近かった。
 
 どうも話が上手すぎると思った。
 だからこんな可愛い子が私なんて恋愛対象にするわけ・・・いや待て、ってことは合法的に司君とイチャつける!

 よからぬことを思いつくと、自然と喫茶店に流れる曲が心地よい音に。
「お、お姉ちゃんね司君」
「あ、つーちゃんと・・・」
「ツーチャン?」
「そう呼ばれてて。それと僕はゆかり姉って呼んでいい?」
「ゆかり姉?・・・うんいいけど」
「本当?よっしゃ!」
 大きなガッツポーズをした司。
 しかし、本当はそれ以上に大きなガッツポーズをしたかったのはゆかりの方であった。
 と、司は嬉しさのあまりオレンジジュースに手が当たりそれがテーブル一面に広がる。
 いつもは満面の笑顔もこの時ばかりは慌てたような顔になり、テーブルにあった紙ナプキンを使い拭きろうとした。
 
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