しろっぷ
「は・・・・・・・・はい」
「ほらもうすぐだぞ。ちゃんとしろ」
 何とか頑張って身体を起こしたゆかりの目線の先には、またもや普段のゆかりなら足を踏み入れなさそうな店。
 だが、先ほどのきらびやかな感じなどなく、今度来た場所はビル一階の全フロアに構えていた。
 貴人はそのビルの地下にある駐車場に更に車を走らせ、空いてる近くの駐車場に車を停めた。
「着いたぞゆかり」
「・・・・・」
「何だ?まだキスが欲しいのか?」
 無言のままゆっくりと頭を下げて貴人にねだるが、貴人は意地悪そうな顔をして、ポッへにkiss。

 そこじゃないよ。
 あ、もう先に外に出ちゃった。

 仕方なくゆかりは車から降り、貴人の後を追って、一階にあるお店へと向かった。
「ほらしっかり歩け」
「・・・はい」
「そんなだらしない女にはなしだな」
「ちゃ、ちゃんとします!?」
「おっ!いつものゆかりに戻ったな」
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