記憶と。
そして僕達は2年生になっていた。
健二が、今年も一緒のクラスだと言ってきた。それはそれで嬉しかった。
しかし、僕と綾子は、別々のクラスになった。
たった2つしかないクラスで、別々になってしまった。
それは予想以上に、綾子との距離を作ることになった。
それまで、中学に入ってから、家に帰るまで綾子と一緒にいなかった時間はほとんどなかった。
休憩時間、昼食、掃除の時間、季節行事、ずっと傍には綾子がいた。
しかしクラスが違うというだけで、僕と綾子が一緒にいる時間は、たまの昼休みくらいになっていた。
帰りの時でさえ、行事や部活などで時間も合わず、ほとんど一緒に帰れることはなかった。
そして、1学期が終わり、2学期が終わろうとしていた。
2学期が終わる頃には、ほとんど会う機会もなく、積極的に会いに行くこともなくなっていた。
それは綾子が嫌いになったとか、好きでなくなったとか、そういうのではなかった。
僕にとって綾子は、もう家族のような身近な存在に感じていて、意味の無い自信と共に、不思議と不安は無かった。
そして2学期の終業式が近づいていた。
僕は部活を終え、ふと綾子の部室を見上げた。部室にはまだ明かりが点いていた。
僕は部活の疲れもあり、そのまま家に帰ることにした。
そして僕はいつものカフェオレを飲みに空き地に来ていた。
いつものベンチには、人が座っていた。
綾子だった。
「あれ、綾子・・・?何やってんの。部活まだやってたんじゃないの?」
「サボった。」
「いいんかよ。」
「・・・。ユキ、待ってた。」
「俺?」
「ここで待ってれば、ユキ、来る気がして。」
「ふうん。」
僕はカフェオレを2本買って、綾子の横に座った。
「で、何?」
「・・・。」
綾子は僕を待っていたと言ってたのに、何も喋らなかった。
健二が、今年も一緒のクラスだと言ってきた。それはそれで嬉しかった。
しかし、僕と綾子は、別々のクラスになった。
たった2つしかないクラスで、別々になってしまった。
それは予想以上に、綾子との距離を作ることになった。
それまで、中学に入ってから、家に帰るまで綾子と一緒にいなかった時間はほとんどなかった。
休憩時間、昼食、掃除の時間、季節行事、ずっと傍には綾子がいた。
しかしクラスが違うというだけで、僕と綾子が一緒にいる時間は、たまの昼休みくらいになっていた。
帰りの時でさえ、行事や部活などで時間も合わず、ほとんど一緒に帰れることはなかった。
そして、1学期が終わり、2学期が終わろうとしていた。
2学期が終わる頃には、ほとんど会う機会もなく、積極的に会いに行くこともなくなっていた。
それは綾子が嫌いになったとか、好きでなくなったとか、そういうのではなかった。
僕にとって綾子は、もう家族のような身近な存在に感じていて、意味の無い自信と共に、不思議と不安は無かった。
そして2学期の終業式が近づいていた。
僕は部活を終え、ふと綾子の部室を見上げた。部室にはまだ明かりが点いていた。
僕は部活の疲れもあり、そのまま家に帰ることにした。
そして僕はいつものカフェオレを飲みに空き地に来ていた。
いつものベンチには、人が座っていた。
綾子だった。
「あれ、綾子・・・?何やってんの。部活まだやってたんじゃないの?」
「サボった。」
「いいんかよ。」
「・・・。ユキ、待ってた。」
「俺?」
「ここで待ってれば、ユキ、来る気がして。」
「ふうん。」
僕はカフェオレを2本買って、綾子の横に座った。
「で、何?」
「・・・。」
綾子は僕を待っていたと言ってたのに、何も喋らなかった。