青空の下に ~ 私たちの1ページ ~
晴輝の近くに来たときに、私は大きな声で晴輝を呼んだ。
「はるきーー!」
「おおっ雪どした?」
晴輝は、いかにも朝練をやって来たと分かるぐらいに、汗をかいていた。
「あ、朝練おつかれっ」
「さんきゅっ」
「あのねっ昨日ガトーショコラ作ってきたんだけど、あげる!」
私は晴輝にガトーショコラを渡した。
「うわっうまそー。さすがだな、ありがとな」
「うん!」
私は満面の笑みで返事をした。
「じゃあ、制服に着替えなきゃだから俺先行くね」
晴輝はそういい、私に背を向け手をふってきた。
渡せてよかったな。
一安心した私も、教室に向かった。