青空の下に ~ 私たちの1ページ ~
「なんだあの子」
俺はめんどくさいなと思いながら、お弁当を買おうとすると、優斗が駆けよってきた。
「うわぁ!さっきの子学年1か2の美少女の田村 愛莉じゃん」
優斗は目をキラキラさせながら言った。
「は?あれのどこが可愛いの?ただの声作ってる子じゃん」
なにが可愛いのか俺にはさっぱりわからない。
雪以外、可愛いと思えない。
「嘘だろ。愛莉ちゃんを可愛くないっていうひと初めてみたんだけど」
「だって可愛くねぇもん」
俺はダルそうにかわした。
「愛莉ちゃん、モデル志望らしいよ?」
「へぇ~なにが言いたいの?」
「もうさぁ~、雪やめて愛莉ちゃんにしちゃえば?雪最近、健汰と仲良いいやん」
最近、健汰と仲がいいってこと分かってるし、でも諦めないって決めたんだよ。
「は?雪以上の人いねぇーし」
俺はさらっと返し、優斗のそばを去った。