涙空*°。上
大ッ嫌いなハズなのに...
―凜said―

あたしは未遥に、
今さっき起こった出来事を早口でまくし立てた。

『な、成程...んー、でもさ、凜。怒んないできいてくれる?』
未遥は急に真剣な表情になった。




...な、なんだ...

『龍樹くんがそう思うのは、極自然なことなんだと思う。』

え...自然?
どうゆうこと...?

『龍樹くんはさ、今まですごくモテてきたじゃん?だからさ、龍樹くんをそういう目で見なかった人っていなかったんだと思うの。』

そっか...あいつは今まで、
沢山の人と、そうゆうことしてきたんだよね...

『だから、凜にそんな事言ったんだよ。でもね...だからって龍樹くんが、本当に、凜とそういう関係になりたかったかなんてわからないよ。』

未遥の言ってることは、
正論だった。
だからかもしれない。
だから余計に、あいつに腹が立つんだ。

どうしてあたしはこんなに腹が立つんだろう?
関係ないハズなのに...
まさか。まさかね。






有り得ないから。好きだなんて。
もし、万に一つにそんなことがあったとしても、それは龍樹じゃなくて...







夏樹への想いでしょ...
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