涙空*°。上
―凜said―

最低...
最低!!まじ最低!!

あんなことしといて、
あんなことまで言うなんて!!

龍樹があんな奴だとは思ってなかった。
たしかに、女遊び激しいとか、ヤリ捨てだけど、龍樹になら捨てられてもいいかなとか、
くだらない噂をよく耳にするけど
あたしはそんなの関係ないって思ってたのに。

でも、あの瞬間...
揺れる瞳がひどく悲しくみえた。
その顔が、あまりにも夏樹にそっくりで、

思わずあたしは、見てられなくなって
龍樹の背後に見えた空を見ていた。
また、気のせいだよね...

でも、なんであたし泣いてんだろ。
なんか、悔しくてしようがないんですけど。

ぁあー!!うざいっマジ頭にくるしっ...


あたしは、顔が痛かったことも忘れて、未遥のもとへ駆け出した。
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