君愛。
「ごめん、戻るね?また明日。」



外も真っ暗でそろそろ戻ろう、と思い雄大にそう言うと、小さく手を振って病室を出た。



そのまま真っ直ぐ自分の病室に戻ると、私のベッドの上に圭太さんが座っていた。


「もう、何やってるんですか。」



「んや、いつ帰ってくるかなーって。」



無邪気な子供の様に笑う圭太さんに、自然と私も笑顔になる。


「自分のベッドに戻って下さい。」



笑いながら、圭太さんに向かってそう言うと


「分かったよー。」


と、どこか残念そうに自分のベッドに戻る圭太さん。


圭太さんを見ていると重かった気持ちも少し軽くなった。

圭太さんは私の心の支えの一つだ。


私は、自分のベッドに寝転ぶ圭太さんを見て僅かに笑みをこぼした。
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