君愛。
少し経ち、雄大から離れるといきなり雄大が勢い良く起き上がった。
すると、ベッドに付いている机の上にあるゴミ箱に嘔吐をした。


「大丈夫⁉︎」



私は雄大の背中をさすり続けた。
心配で、心配でどうしようもなかった。



「はあ、......ごめん。」



息を整えながら言う雄大に、
首を左右に振って


「大丈夫だよ。」


と答えると、ゴミ箱の中を綺麗にしようと洗面所にそれを持っていった。


松葉杖をつきながらだから大変だけど、雄大に比べたら全然辛くない。


私はゴミ箱を綺麗にすると、雄大の居るベッドへと戻った。



本当に、雄大の癌は治るのだろうか。


頭の中をうずまく不安を消し去るかのように、
雄大を抱き締め続けた。
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