君愛。
「あ、......圭太さん。」



病室を出ると、そこに居たのは圭太さんだった。


「声、聞こえてきたよ。」



「ごめんなさい......」


雄大が圭太さんに言った言葉と、喧嘩の声を聞かせてしまった。
この2つを謝ろうと、私は言った



「大丈夫だよ、雄大の嫉妬だと思うから。」


圭太さんの言葉に私は驚いた。
嫉妬って、何で?


「ははっ、分かってないね?雄大は、俺と由美ちゃんが2人で居たことに嫉妬しちゃったんだよ。」


やっと、私は圭太さんの言葉の意味が理解出来た。
と、その途端に私の唇が塞がれた。



圭太さんの唇で。



「んっ、やだっ!」


圭太さんの胸を押すと、松葉杖の圭太さんはよろけてしまった。


「あ、......すいません.、」


「いいよ、俺もいきなり悪かった。でもね、由美ちゃん、雄大より俺の方が良いと思うけどね。」


その言葉を残して、圭太さんは病室に戻っていった。
私は、同じ病室に帰らないといけないことに気まずさを覚えていた。
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