君愛。
雄大の病室の前に着き、ためらいがちに扉に手を掛け、扉を開けると口の端をケガしている雄大の姿があった。

「雄大?どうしたのっ。」


私は慣れてきた松葉杖で、出来るだけ急いで雄大の元に駆け寄る。


「あー、何でも無えよ。気にすんな。」


「でも......」


「大丈夫だって。」


それから何度問い掛けても「大丈夫。」の一点張りの雄大に、疑問を抱きつつ
昔から頑固な雄大だから、聞いても教えてくれないだろう、と仕方無く私は諦めた。


「昨日は、ごめんね。」


私はここに来た1番の理由の謝りを、雄大にした。


「ああ、俺も悪かったよ。ごめんな。」


雄大からも謝ってくれて、私は心にあったもやもやが一つ消えた。



だけど、もう一つ疑問があった。



それは暴走族を辞めた、ということ。
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