君愛。
「ねえ、雄大。タトゥーシール、まだ残ってるの?」


「あー、もう消えちったよ。」


どこか申し訳なさそうに、残念そうに雄大はそう言った。


でも、消えてしまったのなら仕方がない。


「そっか、じゃあ仮退院出来たらまた同じタトゥーシール買いに行こうよ。私も消えてきたし。」



「ああ、そうだな。」


2人笑いながら雄大の仮退院が出来る前提でその日の計画を立てていく。

少し前の幸せだった日々を思い出すと共に、もう絶対に雄大から離れたくない。
そう思った。


雄大と居る時間は幸せで、温かくて、とても大事な時間。


「幸せ......」


「俺も、幸せだよ。」



2人顔を見合わせて笑い合う。
その時間が本当に幸せだった。
< 32 / 36 >

この作品をシェア

pagetop