毒舌紳士に攻略されて
「早くしないと遅刻するぞ?」

「今はそういう問題ではないと思うんだけど!」

「珍しく反抗的だな。いつもは猫被っていたのか?」

「……っ!」

本当に子供だ。……と思ってしまうのは私だけだろうか?

「いいから行くぞ。同期会の場所のことで話もあるし」

それを言われたら断る理由が思い浮かばない。

「……じゃあ本当に今日だけ」

渋々坂井君エスコートのもと助手席に乗り込むと、「クククッ」と押し殺す声が聞こえてきた。

「あれほど嫌がっていたのに、意外とあっさり乗り込んじまうんだな」

「そっ、それは坂井君がっ!」

「はいはい。ドア閉めるぞ」

話も途中にバタンとドアが閉められた。

どうしよう。すっごく納得いかない展開なんですけど!
だって私、散々昨日言ったよね!?なのに普通来る?
いや、坂井君が普通ではないのかもしれない。
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