愛を教えてくれた君に
気になる人

-Nico-



 入学して2週間がたとうとしていた。


クラスは2週間にしてはとても仲が良く、


どこのクラスよりも明るかった。


私もこのクラスが大好きになった。


「おはよ~みんな~」

「虹恋ちゃん!おはよ!!!!」


元気よく話しかけて来た男の子は
有村 太陽君 -Taiyo  Arimura-
彼はクラスのムードメーカで、
顔も整っていて人気者だ!


「太陽くん、今日も元気だね?」


太陽くんは不思議そうに言った。
「虹恋ちゃんは元気ないの??」


あれ?バレた?
正直、今日は体調が悪い。
でも心配かけちゃダメ!隠さなきゃ!


「寝不足なだけだよ」

「う~ん。無理すんなよ!」


う…眩しい…。

太陽くんの笑顔は本当に太陽みたいだった。


私は席に着き教室の一番後ろの端の席を見た。


静かに音楽を聴きながら足を伸ばし、腕を組み寝ている。
彼は確か・・・?山田くん?下の名前は・・・?


「虹恋!なに、海司くん見てんの??」


チャイムなる1分前に必ず来る女の子。
高校に入って一番最初に仲良くなり、
それから気が合いずっと行動を共にしている。
運動系女子。加嶋 茜里 -Akari kashima-


私の前の席に座りニヤニヤしながら話かけてきた。
うん?なんでニヤニヤされてるのかな??


「あぁ~おはよう!茜里ちゃん。」

「私の声は届いてなかったのね…」


うん?


「なんか言ってた?ごめんね…?」


茜里ちゃんはなぜか照れていた。


「可愛すぎww」


え?可愛い?誰が?


「なにすっとんきょな顔してんの。」


と苦笑いをされた。

うぅ~。なによ~。

担任が入ってきてみんなに今日の日程を説明した。
なんとラッキーなことに今日はHRだけらしい。
午後は新入生歓迎なんたらで体育館で劇を見たりする。

でも席替えはちょっと複雑だった。

茜里ちゃんと離れちゃうかも…。
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