愛を教えてくれた君に
-Kaizi-
俺は入学してからこの学校の人とは誰も話していない。
幼馴染みの田所 奏多-Kanata Tadokoro-こいつを除いた奴とは
誰も話していない。
今日は奏多が遅刻してくるらしい。
俺は奏多とはクラスが別々になって学校では昼休みくらいしか
口を開かない。
返事も手あげるだけで済ます。
朝から女がキーキー騒いでる。
俺はこれも無視。俺の何がいいのか。
確かに俺は顔がいい。
だが性格は自分が言うのもなんだが冷血だ。
ある日から俺は知った。人に優しすぎてもいけないことを。
ある女がいつも席に着くと俺のほうを見ている。
小さくて、整った顔、その純粋な瞳が何かを聞いてくる。
そしてその瞳は少し寂しそうに見えた。
そんな風に感じてるのは俺だけか?。
今日は席替えがあるらしい。
俺は毎朝変な視線を送ってくる女を見た。
女は表に出ている表情とは違う瞳だった。
なんなんだ・・アイツ。