愛を教えてくれた君に

-Mami-

彼女がどうしても腹が立つ。

そう。加藤 虹恋。

私は今まで自分がずっと一番で来た。

幼稚園も小学校も中学校も。

私が一番可愛いと。

なのにこの学校に来てからは。

二番になった気分。

認めざる得ないほどの可愛さをもつ子がいる。

しかも同じクラスに。

また腹立つのが、彼女は無自覚らしい。

ホントうざい。

太陽くんも加藤 虹恋にすごい優しいし。

山田くんは相手にしてくれないし。


「中城?」


太陽くんが私を呼んだ。


私はもちろん笑顔で答える。


「なに?」


このスマイルで落ちない人はいなかった。


でも・・・・。


「俺の顔なんかついてるか??」


「違うよ?どうしたの?」


「やっぱいいや!」


といい。太陽くんは加藤 虹恋に言った。


「ねぇ?虹恋ちゃん?」


彼女はなに?という顔で首を傾げている。

その仕草にさえ腹が立つ。


「絆創膏もってる?」


絆創膏とかいまどきの女子がって思ったところに・・・。

え?。

普通に制服の内ポケットからだしてきた。

クラスのほかの男子の話声が聞こえた。


「やばい。加藤さん、ハマるわ。」


「女子力高すぎだろ。最近の女って外見ばっかで、
 そうゆう女子力無いやつ多いもんなwwwwwwww」


「中城さんがそうじゃね?」


「たしか・・w」


私に聞こえてることも知らずに


こいつに絶対勝ってやると思った。
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