二回目のプロポーズ
私は記憶をなくす前は誰かと付き合ってたのかな・・・
「お母さん、私って前は誰かと付き合ってたりしてなかったの?」
「なによ急に?」
「いいから答えて!」
つい、大きな声がでてしまい
「そうね、居たわね一人だけ・・・」
「それって日村君じゃないの?」
「・・・そうよ」
「やっぱり、なんで2人とも私には本当のこと話してくれないの?」
「それは、日村君に雪のことを忘れてってお母さんがいったからよ」
「なんで?なんでそんなこといったの!」
「あなたが日村君のことを全部忘れてしまったからじゃない」
「そうだけど・・・」
「それに、今のあなたは昔のあなたとはまったく違う。きっと日村君の重荷になるって思ったからよ」
「なにそれ・・・重荷ってなによ」
「日村君に限ったことじゃないわ、これからあなたと付き合う人は普通の人よりきついはず」
「じゃあ、私はこれから誰ともお付き合いできないの」
涙がポロポロこぼれて
「・・・雪」
「そんな人生なんてわたしはいらない!」
そうお母さんに怒鳴りつけて自分の部屋に戻ったわたし