二回目のプロポーズ

「別に変な意味じゃないです、一人だと祭りがあることにすら気づかないから」

「あ〜そうだよね、日村君同年代の友達いなさそうだもん!」

「そこまで言わなくても」

「冗談です!」

雪が少し気が楽になったみたいで良かった

「あ!日村君、あそこ!」

雪が指差す先には金魚すくいの出店が

「あった!」

そして

「じゃあ、日村君頑張って!」

「え!俺がやるの!」

「だって私じゃしゃがめないから」

「あ・・そっかわかった!任せてください」

全神経を指先に集中させて、ただ一匹の金魚を雪にあげたくて

「はい!どうぞ」

「ありがとう!日村君」

「いえいえ、どういたしまして」

なんとか三回目で一匹、とれてくれたこいつに感謝

おかげで雪を笑顔にすることができたから

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