獣(犯罪者)に愛された女子高生
現れたのは、体調30cmくらいの体を灰色の鱗で覆われ、小さな羽が生えくりっくりの大きな目をしたとてつもなく可愛いトカゲのような生き物だった。
「ヤバい超可愛いー♡!何この生き物!?こんな所でとうしたんでちゅかー?」
「クェ?」
「キャ〜〜〜♡♡♡」
興奮が抑えられなくなっていた。
「チッ、女ってもんはなんでそういう生き物を好くんだ。ただの爬虫類だし、そんな鱗だらけの生き物のどこがいいんだよ」
「なんで男ってそうデリカシーのないことを言うのかなー!」
「でりかし?」
「無神経!!」
「…」
ほんっとありえない!
「にしても、なんでこの子こんな所に一匹で居るのかな?」
「本来、“シギヤモリ”は群れで動く生き物だ。しかも今の時季にこの森に居る事はおかしい」
「群れからはぐれたの?」
「多分な」
「そんな…」
「こんな事は日常茶飯事だ。群れからはぐれればこいつは一匹で生きていくことになる。しかしそれは、自ら死を急いでる事にもなる」
放っとけと言うようにセイルはあたしの腕の中から“シギヤモリ”を取り茂みに置いた。