イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 その後の記憶が全くない。

 夢では日本海の夕日を見ながらいい気分で温泉に浸かり、またまたカニを堪能。

 身体はポッカポカだし、気持ちいい。

「極楽、極楽……」

「極楽って……俺のばあちゃんでも言わないよ」

 クスッと耳元で瑠海の笑い声がした。

 何で夢にまで瑠海が出てくんの?

 こっちは気持ちよく寝てるのに。

 夢の中まで邪魔しないでよ。

 もっと寝ていたい。

 そう思うのに、私のスマホのアラームが無情にも私の安眠の邪魔をする。

 ピピピ、ピピピ、ピピピ……。

「桃華?スマホのアラーム鳴ってるし、そろそろ起きたら?」

 夢のはずなのにまだ瑠海の声が聞こえる。

 しつこい!
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