イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 何なの?

 この大人の的な余裕……。

「遠慮してません!」

 うちの兄姉のお陰で美形には免疫があるけど、これほど至近距離だとさすがの私でさえ見とれそうになる。

 肌が白くて……綺麗で……。

 称号はないけど本物の王子さまで……。

おまけにとってもセクシー。

 はっ、いけない。

 奴の術にはまってはいけない。

 瑠海からさっと視線を外して壁を見据える。

 私の昨日着ていたスーツは、綺麗にハンガーにかけてあった。

 記憶がない以上、この場の主導権は瑠海が握っている。

 一刻も早くここから出なくては……。

 ここからって、ここどこだっけ?

 頭には?マークしか浮かばない。
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