イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「……はい。いろいろと心配かけてごめんなさい」
一体お兄ちゃんと瑠海は電話で何を話したのだろう?
「俺は明日の夜の便でフランスへ行く。何かあればいつでも連絡しなさい」
「明日?……寂しくなるね。今度帰国する時は結婚相手連れて来てよ」
「それはお前が嫁に行ってからだ。今日は寒いからタートルネック着ていけよ」
兄はポンポンと私の頭を軽く叩く。
タートルネック?
何で?
姿見の前で着替えをしている時、やっと兄の言葉の意味を理解した。
鎖骨の辺りが赤くなってる。
鬱血したような痕。
これは……ひょっとして噂に聞くキスマーク?
タートルネックでこれを隠せと。
ナイスアイデアです、お兄さま。
一体お兄ちゃんと瑠海は電話で何を話したのだろう?
「俺は明日の夜の便でフランスへ行く。何かあればいつでも連絡しなさい」
「明日?……寂しくなるね。今度帰国する時は結婚相手連れて来てよ」
「それはお前が嫁に行ってからだ。今日は寒いからタートルネック着ていけよ」
兄はポンポンと私の頭を軽く叩く。
タートルネック?
何で?
姿見の前で着替えをしている時、やっと兄の言葉の意味を理解した。
鎖骨の辺りが赤くなってる。
鬱血したような痕。
これは……ひょっとして噂に聞くキスマーク?
タートルネックでこれを隠せと。
ナイスアイデアです、お兄さま。