イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 最初は私の反応を確かめるような軽いキスだったのに、そのうち瑠海の感情が流れ込んで来て、気づいたら私も彼の背中に腕を回してキスに応えてた。

 どうしよう。

 このまま離れたくないって思う。

 もっと近づきたいって。

 瑠海に触れていたい。

 もっと……。

「宿題の答、出たみたいだね。でも……残念。お迎えが来たようだ」

 瑠海は名残惜しそうに私にチュッともう一度口づけると、起き上がってソファーから下りた。

 私は放心状態。

 瑠海はもうウェアを着たのに、私はまだ動けずにいる。

「桃華?ひとりでウェアを着れないなら手伝おうか?」

「あっ、大丈夫です。ひとりで着れます」

 ふらふらしながらソファーから下りると、ガクンっと床に倒れそうになった。
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