イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 彼はみんなに愛されていい大公になるだろうな。

 その時、私はどこにいるのだろう?

「桃華、お姉さんの赤ちゃんにあげるの、このおくるみなんてどうかな?」

 ベビー用品を扱う店で、瑠海が真っ白なおくるみを手に取った。

 ルクエのオリジナルブランドらしい。

「うわっ、レースがついてて可愛い!手触りもすごくいい。お値段も結構するけど」

「じゃあ、交渉しようか?」

 瑠海がウィンクする。

 え?交渉?

私がキョトンとしている間に、彼は店の人に声をかける。

「お姉さん、これもうちょっと安くならない?」

 瑠海がお姉さんと呼んだ店主は推定年齢五十歳。

 赤ちゃんからおばあちゃんまでほんと女の扱い上手いよね。
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