イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「桃華の兄の修です。残念ですがまだ赴任したばかりで、夜も決まった時間には帰れないんですよ。今は休日も取れない状況で申し訳ない」

 修は形ばかりの笑みを浮かべやんわりと断る。

 う~ん、まあ当然よね。

 でも、私はここで諦めないわ!

 30になるまでには絶対に結婚したいのよ!

「パリにお住まいなんですよね?落ち着いたら、私にパリを案内させて頂けませんか?」
「お気遣いありがとうございます。ですが、幼少の頃パリに住んでいたので、他の都市よりは詳しいんですよ」

 うっ、これも駄目?

 なかなか手強いわね。

「でも、パリも結構変わったんですよ。私がご案内しますわ。いいレストランも沢山あるんですよ」

「僕は洋食よりは和食が好きなんです。いくらパリでも日本以上のお店はないでしょう?」
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